子どもの頃、誰もが表現者であり想像力で満ち溢れていた。
お菓子の空き箱や、トイレットペーパーの芯など、あらゆるものが、遊び道具の一部となった子ども時代。本来の用途とは異なるアプローチで様々なものを生み出し、表現し、想像力を働かせていた。おもちゃをひとつ取っても、車は本当に走りだし、変形ロボットは空高く飛び上がっていった。そんな想像力で頭の中は毎日満たされていた。かつて誰もが持っていたその想像力はどこにいってしまったのだろうか。いや違う。大人になり、いわゆる"まとも"であり続けようとしているのではないだろうか。